「日本の産業構造を知る」①金融業界(銀行編)

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こんにちは。Uです。
前回の投稿「日本の産業構造を知る」(https://42-theimpact.com/?p=55)
でお話した各業界の分析シリーズ第一回「金融業界(銀行編)」です。

再度業界分析の方法をおさらいすると以下です。
①:川上~川下の構造とプレイヤーを知る
②:各業界リーディングカンパニーの売上高と営業利益率を営業利益高を知る
③:業界の想定課題と各企業の打ち手の列挙

・金融業界の中での細かい分類
:銀行、証券、損保、ローン・消費者金融、クレジットカード、リース、その他金融業界

■銀行業界
<概要>
・日銀によるマイナス金利政策により利ザヤの縮小⇒銀行の収益力の低下が発生している。
・その中でも、業界全体では前年比プラスを維持している。
・理由としては、株高。リーマンショック後、運用面で安全性を重視するようになった銀行各行は大量に国債を購入していた。
・一方地方銀行は収益力の低下に加え人口減に伴う構造的な停滞期
⇒地方銀行は統合が加速。2016∼2019にかけて多くの合併・統合が見られる

①②:プレイヤーと リーディングカンパニーの売上高と営業利益率を営業利益高 (引用:日本経済新聞HPより)
三菱UFJ銀行
経常収益高 ¥4,863,987(百万円)
経常利益高 ¥851,241 (百万円)
経常収益率 17.5%
・三井住友銀行 :
経常収益高 ¥3,369,898(百万円)
経常利益高 ¥894,501 (百万円)
経常収益率  26.5%
・みずほ銀行 :
経常収益高 ¥3,149,026(百万円)
経常利益高 ¥ 426,726 (百万円)
経常収益率 13.5%

※銀行としては三井住友銀行がNo1の経常収益。経常収益率が他行にくらべて高く、「稼ぐ力」が大きいことが伺える。ただ、FGとしてみると、三菱UFJFGがTopの経常収益を誇り(14,624(億)、SMBCFG:11,641(億))グループとしてみた時は三菱UFJFGがシェアNo①と言える。

③:業界の想定課題と各企業の打ち手の列挙
<課題>
①アクセンチュアによる、「銀行業界レポート」より引用
https://www.accenture.com/t20150603t095501__w__/jp-ja/_acnmedia/accenture/conversion-assets/dotcom/documents/local/ja-jp/pdf_4/accenture-high-performance-finance-2014-banking-jp.pdf
・複雑なレガシーシステムと環境
⇒新たな標準システム導入による、標準化・集約化が大きなトレンド
・すべての利害関係者の複雑なニーズの管理
⇒報告要求に対する複雑性の管理がカギとなる。こちらもデータフローが構造化され、標準化されたビジネスソフトウェアの導入が大きな打ち手となる
・熟練した財務・経理要員の確保
⇒銀行業界にとって大きな課題は熟練した財務・経理人員を見つけ確保すること。
>こちらは明確な解決策が見えていないのではないか。そもそも日本企業全体としてみても高度スキル人材の確保は大きな課題で、明確な解決策を見いだせないでいると考えられる。

② ITmediaエンタープライズ(
金融業界が抱える5つの課題
https://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/1203/27/news007.html 」)より
・『コンプライアンス対応』
⇒リーマンショックに端を発し、銀行や保険会社の経営の透明性を担保する目的で、各種の規制が強化されつつある。そういった中でこれまで以上に詳細な報告が義務付けられるケースが多い。
・『顧客の維持』
・『売り上げ増大』
⇒顧客ごとのデータをどう管理し、それぞれの顧客にマッチしたオファーやアップセルを提示できるかが課題
・『業務効率の改善』
⇒業務のIT化で多くの企業がかなり改善傾向。レガシーシステムのリプレイスが大きな課題(技術的にも費用面でも)。
・『ビッグデータ対応』
⇒fintechの発展で、銀行はこれまで以上に莫大な量のビックデータを保有している。これをどう収集・分析してビジネスに反映させるかが大きな課題。

以上、ざっくりと銀行業界について、リサーチしました。
大きな課題としては、複雑化するデータや顧客ニーズへの対応。それらをどう整理し、的確に対応していくかがこれからの最大の課題と言えるのではないでしょうか?
打ち手としては、標準化システム導入によるそれらのデータの整理・管理が挙げられます。ただ、そういったデータ整理・管理システムがあっても、「どのようにデータを整理し、実際にビジネスにいかしていけばよいか」を判断できる、財務・経理に秀でたスキルを持つ人材の確保が問題となっているケースが多いように思います。
今後の大きな課題としては、どうそういった高度人材を確保していくことではないでしょうか?

それでは。

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