「論点」って結局なんだ??~論点思考(内田 和成著)を読んで~
こんにちは、Uです。
今日は、最近読んだ本である「論点思考」の感想をまとめます。
元BCGのコンサルタントで、現在も多岐に渡って活躍されている内田さんの名著であり、“コンサルタントの必読書”と言われている本です。
僕がこの本を読んだきっかけは、上司の進めです。
PJTワークの中で、なんでもかんでも「論点」と捉えている僕に対して、上司が進めてくれました。
上司曰く・・・
・「論点」の語尾には必ず“?”がつく
・「論点」とは、解決することで後続の行動が変わる問題である
とおっしゃっていました。
「分かるようでわからない」といった印象ですが、「論点」の定義はそれだけ難しく、一方で正しくとらえることが出来れば、「コンサルティングスキル」が大きくアップするものだと思っています。
コンサルタントとして、日々起きる「事象」と「論点」を区別して考え、「論点」に基づいた問題解決のアプローチをとることが出来るようになりたいと考えています。
前置きが長くなりましたが、「論点思考」の感想に移りたいと思います。
本書は大きく
①そもそも「論点」とは
②「論点」を的確に捉え、論点思考力を身につけるには
といったポイントが解説されています。
①そもそも「論点」とは
■ビジネスの世界では、学校と違って、誰かがこの問題を解きなさいと教えてくれるわけではない。
→ビジネスの世界では、「本当の問題=論点」を見極めるスキルがとても重要
■与えられた問題は正しいとはかぎらない。与えられた問題をそのまま解いても正解にはつながらない可能性がある。
→クライアントの口から出る「課題感」や「感想」は「本当の問題=論点」とは限らない。課題や現象を解決・対処しても、正解につながるとは限らない。
■なにを問題とするか、いかに論点を設定するかによって、その後の成否が決まるのである。
→「論点設定」はコンサルティングワークの出発点であり、最も重要なポイント。
■一般的に問題点と呼ばれるものの多くは、現象や観察事実であって、論点でないことが多い。現象を論点ととらえて問題解決を図ろうとしても、多くの場合、成果はあがらない。
■数ある論点の中から、いま解決しておかなければならないこと、あるいは、これだけは解決しておかなければならない ものを見極める
→同じ事象でも「時と場合」によって、「論点」になり得るかは変わる。
■少子化というのは一つの現象であって問題ではない。
→世界的に見れば、「食糧難」といった問題もあり、少子化それ自体が「本当の問題=論点」とは言えない。一方で、少子高齢化による「生産年齢層への負担増加→生産性への影響→日本経済の低迷」といったシナリオは火急かつ大きな問題で、「論点」として扱うべき問題といえる。
■論点は一見してわかる単なる問題点(現象・観察事実)ではない。このことを最初に頭に刻み込んでおくことが大事だ。
■論点は人によって異なる 環境とともに変化する 論点は進化する
→「論点」は立場やタイミング等の環境に応じて変化する。
■問題を解くときに、「一番重要な問題から解く」という方法と「解ける問題から解く」という方法がある。この場合、後者のほうがうまくいく可能性がある。前者を選択すると実行に時間がかかりすぎたり、途中で壁にぶつかったりして、論点の解決にいたらないケースがあるからだ。
→PJTワークでは、難易度が上がるほど「全社的な機運醸造」が重要になってくる。まずは、簡単な「小論点」解決の着手を足掛かりに、「大論点」の解決に繋げるアプローチは有効。
■そして三番目に、解決した場合、どれくらい効果があるかと考える。苦労して実行しても、効果の上がらないケースはある。それでは意味がない。よくあるのが、自分では課題を正しく解いたつもりでいるが、それを実行したところで全社的なインパクトはほとんどなく、本人の自己満足に終わっているケースだ。
→コンサルティングワークは大きなフィーを必要とする。それだけのROIを求められていることも踏まえて「論点」を設定すべき。
②「論点」を的確に捉え、論点思考力を身につけるには
■筋の善し悪しを見極める判断基準は、「その問題が解決したときに、事業は本当によくなるか、会社にとってどれくらいのインパクトがあるか」を想定する。
■「戦略とは捨てることなり」
→様々な「現象」の中から、タイミングや投資対効果等あらゆる観点から「論点」を抽出することが重要。
■大切なのは、自分の型を見つけることだ。書く場合もあれば、議論する場合もある。
→「論点」を抽出する方法は多岐に渡る。自分の型を確立させることが重要。
■論点思考を的確に行なう能力を身につけるには、日頃から「本当の課題はなにか」と、とことん考える姿勢を通じて、経験を積む必要があるからである。
■問題意識をもつ、というのは、「論点思考力」を鍛える第一歩といってもいいだろう。この姿勢をもつだけで、ビジネスパーソンとしての成長は加速し、論点思考がおおいに鍛えられるはずである。
→与えられた「作業」のみこなしていくのではなく、どんな立場であっても、主体性をもって、「論点」を見極めていく姿勢こそが、「論点思考力」を鍛える第一歩
■代替案は、自分より上の視座をもっていないと出せない。中華料理しか知らない人に、寿司という代替案は出せないだろう。また、代替案が出せても対立軸がずれている人がいる。「中華か寿司か」というのは、対立軸をきちんと踏まえている。しかし、「中華かコーヒーか」「中華かチャーハンか」「中華か買い物か」というのは、対立軸を踏まえた論点ではない。日常生活では、こうしたことは、常識といっていいくらい当たり前のことだが、仕事となるとレベルの違う論点を並べて議論を混乱させてしまう人が実に多い。自分がそうならないように、要注意だ。
いかがだったでしょうか?
コンサルタントは、折に触れて読むべき一冊だと思います。
日々「論点はなんだ?」「本当にこれは論点か?」といった思考をする癖をつけて仕事をしていきたいですね。
それでは。