「SAP」とは
こんにちは、Uです。
これまで本ブログでは、「働き方」や「キャリア論」といった文脈の記事を中心に寄稿してきました。
一方で、少し専門的な内容の記事を寄稿することで、自身の知識定着に加え、実際に該当する分野のPJTに従事する方々の一助になれればという思いはずっと持っていました。(ただ、やはり専門的知識の記事を書くのはエネルギーを要するのでこれまで避けていました。。)
本ブログをさらに多くの方々に届けるためにも、今後少しずつ“専門知識”に関する記事を増やしていきたいな、と思っています。
まず、第一弾として、掲題の「SAP」についてシリーズ化していろいろ書いてみたいと思っています。
まずは、「SAP」とは何ぞや、というポイントから実際にSAP導入PJTに従事されている方々に有益なシステム設定の基本的な考え方や勘所、PJTの肝等についても踏み込んでいければと考えています。
本記事ではまず、「SAP」とは何ぞや、という入り口のところから始めていきたいと思っています。
「SAP」とは
製造業やテック系企業に勤めている方は多くが聞いたことがあると思います。
いわゆる“ERP(enterprise resource planning)” の世界シェアNo1の“パッケージ”システムです。
*ERPとは・・・企業全体でヒト・モノ・カネという経営資源を有効活用する観点から、企業の基幹業務(調達・生産・物流・販売・会計・人事)の情報を統合的に管理し経営の効率化を図るための手法、概念
*パッケージとは・・・標準的な機能が組み込まれた“出来合い”のシステム
少し辞書的な表現になりますが、、
経営コンセプトとしてのERPを実現するために、企業の業務
(調達・生産・物流・販売・会計・人事) を包括する情報システムを構築するために開発された統合型パッケージソフトウェア
と表現できると思います。
なんで、大企業は須らくSAPを導入するのか?
SAPが世界的シェアNo1のシステムだと理解いただいた上で、「何で、多くの企業に導入されているのか、メリットは何なのか」を、簡潔にお伝えしようと思います。
メリット①:リアルタイム性
まず、大きなメリットとしてリアルタイム性が挙げられます。
こういった包括的な統合システムが導入される以前の企業システムは、事業部や地域でバラバラのいわゆる“業務(周辺)システム”を用いて企業の情報を管理していました。
1企業内で複数のシステムを使用すると、データの“統合”に時間を要します。
システム単位、事業部単位で正確な情報はリアルタイムで掴めるが、経営層が求める「全社的なデータ」は、月次や四半期、ひどいケースでは年次決算でしか把握できないのが実態でした。
肥大化、グローバル化した日本企業にとって、こういったデータのリアルタイム性が得られるSAPは非常に魅力的なシステムだといえます。
メリット②:国際標準・多国籍対応
SAPは、ドイツのSAP社によって開発されたパッケージシステムです。
日本だけでなくグローバルの一流企業で使用されているシステムとして知られています。
そういったグローバル企業にとって、“国際標準・多国籍対応”が盛り込まれたSAPは非常に魅力的なシステムといえます。
ここで言う“国際標準・多国籍対応”は、単に多言語対応を指しているだけでなく、各国特有の複雑な法規制や商習慣に標準のパッケージで対応可能であることを意味しています。
メリット③:BPR(Business Process Re-engineering)の道具
前述のように、SAPはグローバルの一流企業での採用実績を多く持っています。
SAPで“標準”的に定められた業務プロセスは、いわば世界のロールモデル(グローバルエクセレンス)であると言えます。
日本企業の属人的且つ無駄が多く、生産性が低いという課題意識に対して、システム導入をトリガーとして、業務プロセスを最適化しようとする企業も多く存在します。本ポイントこそが日本企業に限って言うと、最も大きなメリット(=導入するに至る契機)といえると思います。
ここまで、「SAPとは何ぞや、なんで日本企業はこぞって導入しようとするのか」というポイントをまとめてみました。
次はもう少し踏み込んで、実際のSAP導入PJTのスケジュールイメージや肝となるポイントを書いてみようと思っていますので、是非お楽しみに!!
それでは!